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ついに、あの「R」のエンブレムが自分のものになった。 日産GT-R(R35)。車好きなら誰もが一度は夢見る、国産最高峰のモンスターマシン。
新車なんてとても手が出ず、狙ったのは少し年式の落ちた中古モデル。それでも価格は1,000万円近い。銀行のマイカーローン、限界ギリギリの「120回払い」を組んで、ようやく手に入れた俺の城だ。
深夜の大黒PA。オレンジ色の街灯の下で輝く愛車をスマホで撮り、SNSに投稿した。 『夢のR35納車!120回ローンだけど、男のロマンには変えられない! これからよろしくな、相棒!』
祝福の嵐を期待していたが、数分後についたコメントは、俺の現実をえぐるようなものばかりだった。
「10年ローンって正気? タイヤとブレーキ交換だけで50万飛ぶけど維持費計算してる?」 「基本設計2007年の車にその値段はちょっと……。内装も一昔前だしね」 「GT-RはR34まで。35はただのパソコンが走ってるだけ(笑)」 「来年の車検で手放す未来が見えるわ」
図星すぎて、スマホの画面から目を逸らした。 確かに内装のプラスチック感は価格に見合わないし、街中を低速で走ればトランスミッションから「ガチャガチャ」と特有の不気味な機械音が鳴る。来年のタイヤ交換費用を想像するだけで、胃がキリキリ痛むのも事実だ。
「やっぱり、俺には分不相応だったのか……」 ため息をつきながら、本線への合流ランプに向かう。
前が開いた。 迷いを振り切るように、アクセルペダルを床まで踏み込んだ。
「グォォォォン!!」 VR38ツインターボが咆哮を上げ、景色がワープするような暴力的な加速が襲いかかる。重力でシートに背中が叩きつけられ、四輪が狂ったようにアスファルトを蹴り飛ばす。
さっきまでの不安や、ネットの冷たい雑音が一瞬で後方へ置き去りにされた。
古い設計? 維持費が地獄? そんなの分かってる。でも、この「公道の王様」を操る圧倒的な快感は、どんな賢いエコカーでも絶対に味わえない。 俺はこれからの120ヶ月、この強烈なG(重力)とプライドのために働き続けるんだ。

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コメント一覧 (1件)
15年以上進化し続けてるのがバケモノ。日本の宝だよね