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トヨタヤリス(4代目) このクルマ好き?嫌い?

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トヨタヤリス(4代目) このクルマ好き?嫌い?

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「おい、後ろの席、どうなってんだよ。独房か?」

ルームミラー越しに、後部座席へ押し込まれた友人が恨めしそうに呟いた。無理もない。4代目ヤリスの後部座席は、大人がくつろぐための空間ではない。スポーティに絞り込まれたルーフと小さな窓のせいで、閉塞感はかなりのものだ。おまけにドアの内張りは容赦ないハードプラスチック。「国民車」と呼ぶには、あまりにもストイックで色気がない。

「文句を言うな。この車において、後ろの人間はただの『荷物』だ」

私は笑ってアクセルを踏み込んだ。3気筒ハイブリッドの「ビーン」という実用的なエンジン音が響く。だが、道幅の狭い峠道に入った瞬間、ヤリスは隠し持っていた真の牙を剥いた。

かつての「ヴィッツ」が持っていた、万人に媚びるフワフワとした優等生の顔はそこにはない。強靭な骨格(TNGA)と低重心がもたらす、路面に吸い付くようなコーナリング。ステアリングを切った瞬間にスッと鼻先がインを向くこの圧倒的な軽快さは、そこらのスポーツカー顔負けだ。日本の狭い裏道で、これほど「完全に車を支配している」と錯覚させるコンパクトカーは他にない。

「お前のその立派なSUVじゃ、このカーブでセンターラインを踏むだろ?」 友人は不機嫌そうに黙り込んだ。彼がリッター8キロのガソリンを撒き散らして走る横で、私のメーターは「35.2km/L」という狂気じみた数値を叩き出している。

すべての人を快適にする「広さ」と「質感」を捨て、運転席の「快楽」と極限の「効率」に全振りしたのが4代目ヤリスだ。 これを「ただ狭くて安っぽい車」と鼻で笑うか、「世界一賢い実用ドライバーズカー」と愛せるか。万人に媚びるのをやめたトヨタの冷徹な決断は、今日も日本の道路で賛否両論の摩擦熱を生み出している。

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