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夜の都内、某パーキングエリア。澄んだ直列6気筒の排気音を響かせて駐められた愛車「M4」に寄りかかりながら、健二は缶コーヒーを開けた。隣には後輩の拓也が、自身の3シリーズのキーを指で回しながら立っている。
「やっぱり、シルキーシックスの吹け上がりは最高っすね」 拓也の言葉に、健二は満足げに頷く。「だろ? アクセルを踏み込んだ瞬間、ダイレクトに後輪が路面を蹴り飛ばす感覚。車と一体になるあの瞬間こそが『駆けぬける歓び』だよな」
その時、滑らかな音もなく一台のメルセデスAMG C63が隣のスペースに滑り込んできた。紫色のド派手なアンビエントライトが車内を妖しく照らしている。
「……出たな、走る高級ラウンジ」健二がポツリとこぼすと、拓也も苦笑いした。 「内装の豪華さは認めますけどね。でも、あれじゃ『車に乗らされてる』だけじゃないですか。ステアリングから路面のインフォメーションが伝わってこないなんて、退屈で俺には耐えられないっす」
「全くだ。ベンツの『最善か無か』ってのは、要するにドライバーを極限まで甘やかすってことさ。あっちが重厚感と電子制御の快適性で勝負するなら、こっちは50対50の完璧な重量配分と、狙ったラインをミリ単位でトレースできるハンドリングだ。だいたい、効率を求めてV8から4気筒ハイブリッドに日和った今のC63に、俺たちのM4を語る資格はないね」
健二はそう言い捨てると、M4のタイトな運転席に滑り込んだ。ドライバーの方向へ少し傾いたセンターコンソールが、彼を温かく迎え入れる。
「ステータスを見せびらかしたい奴は、おとなしくスリーポインテッドスターに乗ってればいい。俺たちは、走るためにBMWを選ぶんだ」
夜の首都高へ向けて、二台のBMWが鋭いエキゾーストノートを残して闇へ消えていった。

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コメント一覧 (3件)
ベンツは乗せられる高級車だけど、BMWは自分で操る楽しさが段違い。駆けぬける歓びはBMWしか勝たない!
ベンツの重厚な乗り味や安全性は流石だが、あの光りすぎる内装や、V8を捨てて4気筒化した最近の迷走ぶりだけは、純粋な走りを愛する身として認められない!BMWが1番!
至高の快適性と圧倒的な重厚感こそベンツの真髄。駆けぬける歓びもいいけど、この絶対的な安心感と品格を知ったら、もう他には戻れないでしょ!