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「お前、本当にクラウン買ったの?」 ゴルフ場の駐車場で、先輩が俺の22系クラウン(RS・前期型)を覗き込んでニヤリと笑った。無理もない。トランクルームを開ければハイブリッドのバッテリーが出っ張っており、ゴルフバッグが4つ積めない。かつての「接待ゴルフエクスプレス」としてはあり得ない大失態だ。
運転席に乗り込めば、未来感の象徴だった「上下2画面ディスプレイ」が指紋でベタベタに汚れ、エアコンの温度を変えるのすら一苦労。極めつけは、蓋すらないプラスチックむき出しのカップホルダーだ。「コストカット」という冷酷な現実が、700万払った俺のプライドを容赦なく削ってくる。後部座席に乗せた妻からは「お義父さんの21系の方がフワフワで高級だった。なんかゴツゴツして狭い」と不評の嵐だ。
「やっぱり、前期は失敗だったか……」 自嘲しながらインターチェンジを抜け、本線に合流する。だが、アクセルを踏み込み、最初のカーブを曲がった瞬間、すべての不満は完全に消し飛ぶ。
TNGAプラットフォームと、ドイツのニュルブルクリンクで鍛え上げられた足回りは、欧州のスポーツセダンのように路面に吸い付き、巨体を思い通りに操れる。フワフワな「魔法の絨毯」と引き換えに手に入れたこの圧倒的な「走る歓び」は、歴代のどのクラウンにも無かったものだ。
サービスエリアで振り返ると、6ライトウィンドウのクーペのように流麗なシルエットが夕日に映えている。
内装がチープだって? 乗り心地が硬いって? ナビが使いにくいって? いいんだよ、走りと曲がる楽しさは完全にドイツ車を超えているんだから。皆さんは、この不器用で愛おしい「異端児クラウン」の生き様、どう思いますか?

本音をぶつけろ!